フォントをインポートすると、Monotype 以外のフォントと当社標準インベントリの両方を、同じ使いやすいフォント管理ダッシュボードを使用して管理できます。Monotype Fonts を使用して、インポートフォントの共有とライセンスコンプライアンスを効率化する方法を説明します。
インポートフォントとは?
インポートフォントとは、Monotype フォントのインベントリにないフォントで、サードパーティーフォントとして使用されるものです。以下の種類のフォントが含まれています。
Monotype 以外のフォント:他のフォントファウンダリから購入したフォント
Monotype のカスタムデザインフォント:Monotype Studio が特定ブランド向けにカスタムデザインしたフォント
これらのフォントは Monotype のフォントとは異なるアイコンで表示されるため、簡単に見分けることができます。
誰がフォントをインポートできますか?
企業管理者のみがフォントとフォントコレクションを Monotype Fonts アカウントにインポートできます。企業管理者はアクセス共有とライセンス管理を担当します。他のユーザーは、[Request access(アクセスをリクエスト)]ボタンを使って管理者にアクセスをリクエストできます。フォントをインポートすると、クリエーターは Monotype デスクトップアプリを使用して、新しいフォントを作成したり、既存フォントを流用してデザインしたりできます。
Monotype Fonts はどのフォントファイル形式に対応していますか?
フォント形式とは、フォントデータを保持するフォントファイルのことです。フォントの形式には、ビットマップ、ストローク、アウトラインの 3 種類があります。
アウトラインフォント形式はスケーラブルで、広く使われています。最も一般的に使われているアウトラインフォント形式は、PostScript、TrueType(.ttf)、OpenType(.otf または .ttf)、Web Open Font Format(.woff および .woff2)です。
Monotype Fonts では、次のフォントファイルタイプをインポートできます。
ファイルタイプ | フォント形式 | 正式名称 | 説明 |
.otf | OTF | OpenType フォント | OpenType は、最も一般的でモダンなフォントファイル形式です。OTF ファイルには CFF(Compact Font Format)も含まれます。 |
.ttf | TTF | TrueType フォント | TrueType ファイル形式は 1980 年代に生まれました。デスクトップソフトウェアではいまだ広くサポートされています。 |
.woff | WOFF | Web Open Font Format | TrueType と OpenType フォントを取り込んだ形式です。これらのファイルを圧縮したもので、すべてのモダンブラウザでサポートされています。 |
.woff2 | WOFF2 | Web Open Font Format 2 | WOFF2 は、オリジナルの WOFF 形式のアップデート版です。 |
次のファイル形式は Monotype Fonts ではサポートされていません。
PS(.ps) — PostScript デスクトップフォント
EOT(.eot) — EOT Web フォント
SVG(.svg) — SVG Web フォント
注記:Web フォントを Monotype Fonts アカウントにインポートする前に、これらの Web フォントの元の EULA(エンドユーザー使用許諾契約)を遵守していることを確認してください。
インポートフォントはどこから管理できますか?
インポートされた Web フォントとデスクトップフォントは、Imported Fonts(インポートフォント)ページで管理でき、フォントファミリーごとにグループ化されています。各ファミリー名の横に表示されているアイコンは、そのファミリーがデスクトップフォントだけを含んでいるのか、Web フォントだけを含んでいるのか、あるいは両方を含んでいるのかを示しています。
フォントのインポートの方法は?
Web フォントを Monotype Fonts アカウントにインポートする前に、これらの Web フォントの元の EULA(エンドユーザー使用許諾契約)を遵守していることを確認してください。
企業管理者は、以下の手順に従ってフォントを Monotype Fonts にインポートできます。
[Manage(管理)] > [imported fonts(インポートフォント)]と進んで、[Imported fonts(インポートフォント)]ページを開きます。
[Import fonts(フォントのインポート)]をクリックします。[Font importer(フォントインポーター)]ページが新しいタブで表示されます。
フォントファイルをインポートエリアにドラッグアンドドロップするか、サポートされるファイル形式をクリックで選択し、インポートします。
または、ハイライトされたボックスをクリックし、ダウンロード済みのインポートフォントファイルを選択します。
zip ファイルを解凍してください。解凍したフォルダ全体を選択するか、ドラッグアンドドロップすることもできます。
一度に 3,500 個までフォントファイルをアップロードできます。3,500 個を超えてフォントを追加すると、フォントは追加されず、リストは正常に動作をしなくなります。リストのフォントが 3,500 個を超える場合は、新しいリストを作成し、残りのフォントを新しいリストに追加してください。また、大規模なコレクションのインポートにサポートが必要な場合は、サポートチームにお問い合わせください。
留意事項:ファイルのアップロードが完了した後に、適切なタグをすべて追加とフォントのアクセス権を定義し、対応するライセンス文書をアップロードすることが重要です。これによりフォントのインストールや共有を、ライセンス契約に準拠しているかを簡単に追跡できるようになります。
フォントのアップロードが完了すると、アップロード成功のメッセージが表示されます。アップロードされたフォントは、対象アカウントのインポートフォントセクションにも表示されます。
インポートフォントのアクセス管理
インポートフォントをユーザーやチームが同期またはダウンロードできるよう、以下の手順に従ってアクセス権を付与または取り消します。
アクセスの許可
ファミリー行の[Access(アクセス)]列をクリックします。このフィールドは、対象フォントにアクセスできるユーザー数を示します。
[Who has access(アクセスした人)](共有アクセスダイアログボックス)が表示されます。
一度に複数のユーザーやチームにアクセス権を付与できます。ユーザーやチームを名前で検索することもできます。
また、[Give access to entire company(全社員にアクセス権を付与)]フィールドを有効にすることで、サードパーティ製のフォントやファミリーへのアクセスを企業全体に許可することもできます。
必要な変更を行い、[Update(アップデート)]をクリックして、選択したユーザーまたはチームにアクセスを許可します。
また、ファミリー行を展開し、フォント行の[Access(アクセス)]列にある number field(数字フィールド)をクリックして、上記の手順で個々のフォントにアクセス権を付与することもできます。
アクセス権の取り消し
まず、上記の手順と同様に、フォントまたはファミリー行の[Access(アクセス)]列にある、[number field(数字フィールド)」]をクリックして、共有アクセスダイアログを表示します。
フォントやファミリーにアクセスできるユーザーやチームは、名前の横にチェックマークが付いています。
チェックマークにカーソルを合わせると、下図のようにクロス(X)のアイコンに切り替わります。これをクリックすると、選択したユーザーまたはチームのアクセス権が取り消されます。
[Update(アップデート)]をクリックします。
[Docs(文書)]列で、ファミリー行の[+]ボタンをクリックします。これにより、ライセンス文書を検索するためのファイルブラウザがシステム上で起動します。
アップロードされた書類は、下図のようにファミリー行の[Docs(文書)]列に表示されます。
以下のように、紙クリップのアイコンをクリックすると、付属文書をダウンロードまたは削除できます。
また、ファミリー行を展開してフォント行の[+]ボタンをクリックし、上記の手順に従って、個々のフォントに関連する付属文書をアップロードすることもできます。
1 ファミリーにつき 5 つまで付属文書をアップロードできます。また、1 フォントにつき 5 文書までアップロードできます。文書のアップロードは、1 つの文書あたり最大 20 MB まで可能です。アップロード可能なファイル形式は、PDF(.pdf)、TXT(.txt)、ODT(.odt)、JPG/JPEG(.jpg/.jpeg)、PNG(.png)、TIFF(.tiff)、XLS/XLSX(.xls/.xlsx)、XML(.xml)です。
インポートした Web フォントをプロジェクトで使用する方法は?
インポートした Web フォントを Web プロジェクトやデジタル広告に追加できます。
ユーザーが、インポートしたフォントを Web プロジェクトやデジタル広告に追加するには、インポートした Web フォントへの正しいアクセス権が必要です。アクセス権のないユーザーが、インポートした Web フォントを Web プロジェクトに追加しようとすると、「permission required(許可が必要です)」というアラートと、[Request access(アクセスをリクエスト)]オプションが表示されます。
インポートした Web フォントを Web プロジェクトやデジタル広告に追加すると、必要に応じてサブセット化され、埋め込みコードまたはセルフホスティングキットを使用して Monotype の他の Web フォントと一緒にウェブサイトで使用できます。
インポートフォントのタグ付けはどのように機能しますか?
Font importer(フォントインポーター)は、スタイルや言語ごとに自動的にフォントをタグ付けし、ファミリーごとにグループ化します。そのため、これらのフォントは適切に整理され、「Imported Fonts(インポートフォント)」ダッシュボードで利用可能です。
インポートが完了したら、「font uploader(フォントアップローダー)」画面からフォントにプライベートタグを追加することもできます。これを行うには、右上にある[Add tags(タグの追加)]ボタンをクリックします。
これにより、アップロードされたフォントのビューが変更され、アップロードされた各フォントの横に + アイコンボタンが表示されます。また、[Bulk add tags(タグの一括追加)]ボタンも表示されます。
[Bulk add tags(タグの一括追加)]ボタンをクリックすると、アップロードされたすべてのフォントファイルにタグを一度に追加できます。
各フォントの横にある[+]アイコンボタンをクリックすると、各フォントファイルに個別のタグを追加できます。タグの一括追加だけでなく、各フォントに個別のプライベートタグを追加できます。
フォントのタグ付けの詳細については、こちらをクリックしてください。