グリフフィルタリングは、選択したすべてのグリフをサポートする、特定のファミリー検索に役立ちます。グリフとは、文字の外観や形を表す図形記号のことです。
[ブラウズ]セクションの検索結果上部で、Type Tester でサポート対象としたいグリフをすべて入力し、[グリフでフィルター]オプションをオンにします。
グリフフィルタリングの有効利用
グリフフィルタリングには、次などのユースケースがあります。
品質管理 – ワークフローの開始時に、希望のグリフセットをサポートしていないフォントをフィルタリングするのに役立ちます。
ローカライズと言語サポート – フォントは通常、さまざまな言語の文字やグリフを幅広くサポートする必要があります。グリフフィルタリングにより、最終的に選択するフォントで、さまざまな言語の希望するグリフがすべてサポートされていることを確認でき、包括的なカバレージを確保できます。
グリフフィルターの使い方
グリフフィルタリングは、「ブラウズ」ページの通常の検索と発見のどこでも使用できます。
有効な認証情報を使って、https://enterprise.monotype.com にログインしてください。
上部の検索バーから検索を実行するか、または[ブラウズ]>[フォント]に移動します。[すべてのフォント]ウィンドウが表示されます。必要なフィルターを適用して、結果を絞り込むことができます。
Type Tester に希望のグリフを入力し、[グリフでフィルター]のトグルボタンを有効にします。トグルがオンになると、入力されたグリフをサポートするファミリーのみが表示されます。
注記:
[グリフでフィルター]トグルをオンにすると、比較的複雑な計算が必要になるため、結果の読み込みが遅くなります。そのため、選択したグリフでフォントをフィルタリングする場合にのみ、このトグルをオンにし、他の検索に必要がない場合はオフにするようお勧めします。
また、このトグルは新規検索ごとにオフにリセットされるので、必要な場合に必ずオンに戻す必要があります。
一部のフォントファミリーでは、同じファミリーでもスタイルが異なると、適用されるグリフが異なる場合があります。このようなファミリーが結果に表示される場合、グリフフィルタリングはファミリーレベルで動作するため、グリフフィルタリングを有効すると、文字化けすることがあります。そのような場合には、同じファミリーの他のスタイルをチェックしてください。そのファミリーの 1 つ以上の他のスタイルには、必要なグリフ対象が入力されているはずです。
例えば、καλημέρα でグリフフィルタリングをオンにすると、Rotis Serif がファミリープレビューに「55 Regular スタイル」という結果として表示されます。しかし、このスタイルは選択したグリフに対応していません。
このファミリーの他のスタイルを見ると、選択したグリフを完全にサポートするスタイルがあります。55 Greek Regular、56 Greek Italic、65 Greek Bold は選択したグリフをサポートしています。
ワークフロー効率化のヒント
グリフフィルターをかけると結果の読み込みが遅くなるので、クエリー検索や必要なフィルターの適用など、まず他の絞り込みを行うべきです。このプロセスの実行中、グリフフィルターをオフにしてください。
サポート対象のグリフをすべて収集します。これらは対象とするさまざまな言語に属している可能性があります。上記の手順 1 が完了したら、これらのグリフを Type Tester に入力してください。
[グリフでフィルター]をオンにすると、結果セットをさらにフィルターして、選択したすべてのグリフをサポートするフォントのみを表示します。最後の手順として[グリフでフィルター]をオンにすると、結果の絞り込み中に、高速なエクスペリエンスが確保されます。