2022 年 11 月 30 日をもって、Monotype は旧 Web フォントサービスを廃止します。これにより、2021 年 8 月以前に旧技術を使用して作成された旧 Web プロジェクトおよびデジタル広告リストの編集はサポートされなくなります。
2021 年 8 月以降に作成されたすべてのプロジェクトは、最新の Web フォントホスティングサービスを利用します。
既存の旧 Web プロジェクトはどうなりますか?
2021 年 8 月より前に作成されたWebプロジェクトおよびデジタル広告リストについては、フォントの追加または編集ツールの機能が制限されます。これらの Web プロジェクトやデジタル広告リストには「レガシー」アイコンが表示されます。
以下の機能が制限されます。
旧 Web プロジェクトまたはデジタル広告リストへの新しいフォントの追加
旧リストからのフォントの削除
旧リスト内の既存フォントのサブセット化
これらの Web プロジェクトの名前とドメインの編集
これらの Web プロジェクトの削除
以下の機能は引き続き使用可能です。
Web プロジェクトセルフホストキットを、元の状態のままダウンロード
元の Monotype CDN ホストフォントとリンクの使用
旧 Web プロジェクトの旧 CSS をコピーし、@font-face宣言で使用するためにフォントの名前とWebプロジェクトからコピーしたURLを使用
JavaScript タブを使用して、プロジェクトに配置された元のフォントセットにダイナミックサブセットを追加
Web プロジェクトの共有
ご注意ください:fonts.com から移行されたプロジェクトは、旧サービスに配置されます。
新世代の Web プロジェクトとデジタル広告の新機能とは?
新しい Web フォントサービス技術は、現代の大きなフォントサイズに対応し、クリエイティブチームが必要とする極めて大きな文字セットを効率的にサポートする能力を大幅に向上させています。新しくなったサブセット化技術により、処理速度、信頼性、安定性を落とすことなく、現代の Web のニーズに対応できるサブセット化を実現できます。
最新の Web ホスティング技術の新機能の詳細は次の通りです。
さらなる CSS 機能
制作担当ユーザーは、font-face 宣言を自由にカスタマイズして、カスタムプロパティを追加できます。
@font-face {
font-family: "fontFamilyName";
font-style: inherit;
font-weight: 100;
font-stretch: ultra-condensed;
src: url('CustomizedWebFonts/fontFamilyName_inherit_ultra-condensed_100_subset1.woff') format('woff'), url('CustomizedWebFonts/fontFamilyName_inherit_ultra-condensed_100_subset1.woff2') format('woff2'); unicode-range: 'U+007A-006A';
}
さらに、フォントサブセットを読み込むときに Unicode の範囲を指定できるようになりました。
SHK トラッキング設定の簡素化およびトラッキング機能の強化
セルフホストキットにおいて、サーバーにアップロードするファイルの中に追加ファイル(mtitrackingcode.jsなど)を配置する必要がなくなりました。
CSS に追加されたスクリプトにより、ページビュートラッキングメカニズムの精度が向上しました。また、Web ページ設定プロセスにおけるタッチポイントが削除されました。
ダウンロードキットには、以下の追加のガイダンスドキュメントが含まれています。
Web フォントの実装ガイドラインやサンプルを含むCSSファイルが含まれています。
追加手順として、サブセット設定やユーザーが構築した Web プロジェクトに応じて、最適な推奨 CSS が提供されます。
日本語、中国語、韓国語のフォントのヒューリスティックサブセット化
新しく改良された Web フォントサービスには、サイズの大きい日本語、中国語、韓国語のフォントでサブセット化を行うためのヒューリスティックメカニズムが組み込まれています。ヒューリスティックサブセット化においては、オリジナルの日本語、中国語、韓国語フォントを多数の小さな断片に分割します。各断片は、CSS ファイルの @font-face ルールによって指定されます。これらのルールは同じファミリー名を持ちながら、異なる Unicode 範囲をカバーする異なる断片にリンクしています。Unicode のグループ化が効率的であるほど、ブラウザがダウンロードする必要がある断片の数は少なくなります。
ライセンス供与
Monotype が提供するフォントのライセンス情報が、Web フォントのメタデータで確認できるようになりました。著作権情報の追加や調整を行うこともできます。
ダウンロードされたセルフホストキットには、追加のセルフヘルプドキュメントが含まれています。
サンプル Web フォント実装
ファイル:startHere.html
「startHere.html」ファイルを開くと、サンプル CSS を含む Web フォントの実装ガイドラインが表示されます。Web フォントの使用中に問題が起きた場合の基本的なトラブルシューティング手順もいくつか記載されています。
また、ウォーターフォールモデルを用いて、さまざまなポイントサイズでの Web フォントのレンダリング結果を表示するハイライトセクションもあります。
WebProject CSS
ファイル:<Unique WebProject Id>.css
これは、Web サイトで Web フォントと共に使用する推奨 CSS です。Webフォントの描画時にパフォーマンスを最適化するよう設定されています。
また、冒頭には Monotype Fonts で作成された Web プロジェクトに関連付けられたトラッキング CSS「1.css」 へのリンクがあります。
この CSS は Web フォントの使用状況をトラッキングし、収集したデータを、レポーティングとライセンス管理のために Monotype Fonts に送信します。
可用性とパフォーマンスの向上
パブリッシャーサービスに用いられる CDN ホスティングメカニズムの効率化により、フォントの可用性が 99% 以上向上しました
CSS 使用時のフォント名の識別性が向上しました
多数の Web プロジェクトを持つお客様のアーカイブ効率性が向上しました
ホストされた Web フォントのログ記録とモニタリングメカニズムを強化しました
大容量の Web キットをダウンロードするための準備時間を 70% 削減しました