フォントのトラッキングとは、ある時点のプロダクションフォント数とどのフォントがプロダクションに使用されているかを追跡するため、組織が実施するプロセスのことです。

各組織のワークフローはそれぞれ異なるため、プロダクションフォントをいつ、どのように記録するかは、ニーズに最適の方法次第となります。

最も広く推奨されるアプローチは、組織内でプロダクションとして使用されている全フォントの包括的でグローバルなリストを作成することです。このような包括的なリストを作成することで、四半期ごとの報告プロセスが容易になるほか、本番環境での使用が承認されているプロダクトフォントをユーザーが事前にすばやく把握できるようになります。

また、他の方法として、タグを活用するという手段もあります。「プロダクションフォント用の非公開タグ」を作成し、該当するフォントスタイルやフォントファミリーに割り当てることができます。Monotype Fonts にアクセスできるユーザーは、このタグを検索して、全プロダクションフォントをすばやく確認できます。

これらの方法を組み合わせることで、組織のワークフローに合わせて運用方法をカスタマイズすることができます。

Monotype Fonts をご利用のお客様には、3 ヵ月ごとに、全ユーザーの同期とダウンロードのアクティビティを記載した四半期使用状況レポートをお送りします。お客様は、現在、本番環境で利用されるフォントにマークを付け、その文書を Monotype に返送する必要があります。無制限プランをご利用のお客様は、この作業をする必要はありません。

組織の主連絡担当者に、Monotype から四半期使用状況レポートを添えてメールが送信されます（必要に応じて、配信リストに別の担当者を追加するよう依頼することもできます）。レポートに現在本番環境で利用しているフォントを記入し、Monotype まで返送してください。フォローアップが必要な場合は、Monotype からご連絡いたします。

管理者は、Monotype Fonts Web ポータルで、［管理］タブの［使用状況］セクションから、ユーザーアクティビティレポートを表示できます。ユーザーアクティビティは、ユーザー、フォントファミリー、フォントスタイルで絞り込んで、一定期間内の使用状況を表示することもできます。ユーザーアクティビティレポートは、プラットフォームでのユーザーエンゲージメントをリアルタイムで表示します。

四半期使用状況レポートでは、どのユーザーが、どのフォントにアクセスしているかなど、ユーザーのアクティビティを詳細に確認できます。ユーザーはこのレポートプロセスを通じて、現行のライセンス契約に確実に準拠できるようになります。